【イベント】 超獣戦隊ライブマン　平成最後に３０年ぶり再結集

　非常にナチュラルに３人が会話を始めたことに、まず驚いた。あのラストシーンから３０年がたったとは思えないほど、会話が弾む。特にエピソードが出るたびに「○○ヅノーの時ですね」と具体的な怪人名をあげる西村さんの記憶力には、舌を巻いた。

　衣装合わせでは、森さんが様々な選択肢があったのにもかかわらず「戦隊ヒロインはミニスカートという固定観念があって」ミニを選んだという。嶋さんは、「リーゼントではなく、髪の毛をおろしたい」と提案したが、前作「光戦隊マスクマン」からのレッドのイメージでリーゼント風に決まった。嶋さんからは「前作を見ろと言われて、何回もマスクマンを見た。主題歌も覚えちゃいました」なんて話も飛び出した。西村さんは、色としてはイエローだけれど、三人戦隊ということで「ブラック的要素も担おうと思って」、黒いジャンパーを選んだという。「どこかに黄色を、と思って、実は、靴ひもを黄色にしているんですよ」との秘話が語られたあと、「まさか本当に番組終盤でブラックが出てくるとは思わなかった」と頭をかいた。

　西村さんは、スケボーが特技という設定でスケボーに乗るシーンも多かったが、実は当時は「スケボーが下手だった」という。だからオープニング映像でスケボーに乗る場面は、必要な尺が確保できず「犬がスケボーに乗っている場面が映された」というエピソードも語られた。これには嶋さん、森さんともに「そうなんだ！」と膝を打っていた。３１年後に明かされた「秘密」である。

　森さんは、「私は運動神経がなくて。でも特技を聞かれたので縄跳びと自転車と答えたら、それが使われました」と話す。「でも、自転車といっても、乗っていたのはママチャリ程度。それがあんな本格的な自転車でしょ。おまけに、第１話では、自転車でナパームの爆発の中を走ることになって、もう、びっくりでした」と振り返った。現役アイドルがあのミニスカートで、吹き替えなしに自転車で爆発の中を走り抜けるって、今では考えられないことだ。それだけに記憶に残る名場面でもある。

　爆破はその場面に限らず凄すさまじかったそうで、嶋さん曰いわく「毎回毎回、ガソリンの量が増えていく。現場で、袋に入ったガソリンがあると、ああ、今日もあるのか、と思いました」と苦笑していた。爆破自体の熱や音の怖さももちろんだが、疑似的に出す煙やほこりで全身が汚れるため「風呂に入りたい」と思うこともたびたびだったそうだ。

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