2019年1月12日(土)深夜1時より放送中のTVアニメ『えんどろ~!』。本作は『ゆゆ式』シリーズを手がけたかおり監督をはじめ、数々のアニメーション制作を担当したStudio五組らがメインスタッフに名を連ね、“ありそでなかった日常系ファンタジー”をテーマに描くオリジナルアニメとなっています。
また、『ゆるゆり』の作者のなもり先生がキャラクター原案を手がけるキュートなキャラクターを、赤尾ひかるさん、夏川椎菜さん、小澤亜李さん、水瀬いのりさん、麻倉ももさん、久野美咲さん、西明日香さんら若手女性声優陣が務めることもあり、2019年冬アニメの中でも注目が集まっている作品です。
■スープと共にマオの胸に染みたユーシャたちの温かさ
――最終話の収録を終えた今のお気持ちをお聞かせください。
■マオ役・久野美咲さん(以下、久野):毎回すっごく楽しく収録させていただいたので、最終回のアフレコが終わった日は「終わっちゃって寂しいね」「あっという間だったね」という話をみんなとしていました。
いつもアフレコをしながら癒やされていましたが、オンエアでは絵や音楽が合わさって、さらに『えんどろ〜!』のゆるくてほっこりするような世界観ができあがっているので、私もいつも和みながら楽しく観ています。
――(掲載時には)ついに最終回を迎えますが、久野さんの中で作品に対する印象は変化しましたか?
■久野:一見すると可愛らしかったり、ほっこりする部分が目立つのかなと思いきや、お話の軸がしっかりしていて、最終話まで観るとすべて繋がるような内容で。ただゆるいだけではないのだなぁと、最初の頃の印象とは変わりました。
第1話のアバンでラストシーンが描かれたのは斬新だと思いましたし、そこで流れたエンドロールもゲームのエンディングのようにアルファベットでスタッフさんの名前が載っていてすごく面白かったです。きっとそこで、一体どんなお話になるのかなぁと惹き込まれた方もいたのではないかと思います。
――当初はマオにどういった印象を受けていたのでしょうか。
■久野:オーディションで初めてキャラクターのイラストを見たときは、「かわいい!!!」と思いましたね。小さいのに頑張って胸を張っているような佇まいがいいなぁと。ですがただ可愛いだけでなくて、実は魔王として何千年も繰り返し生き続けてるんですよね。大きな姿になるのも想像が付きませんでしたし、声をまさか玄田哲章さんが演じられるなんて、本当に驚きました。
――最終話に進むに連れてマオの過去も明らかになっていきましたが、久野さんの中でマオというキャラクターの印象は変わりましたか?
■久野:マオは見た目は小さくて可愛い子供ですが、歴代の魔王の記憶を持っているが故の苦しさや、ずっと勇者に勝てない悔しさなど、色々なものを抱えていることが演じていく中で分かりました。それでも心を強く持って頑張って生きているんだと実感しましたし、私自身も演じているうちに愛着が湧きました。
特にマオの過去がフィーチャーされる第6話を経て、マオに対する愛しさのような気持ちが生まれたんです。色々なことを経験しているマオだからこそ、人間味があると言いますか。彼女の懐の深さはそこから来ているのかなと思って。お話を重ねれば重ねるほど、どんどんマオのことが好きになっていきました。
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――それこそ第6話のマオの回想シーンでは椅子の下の小部屋で苦悩を吐露する場面がありました。
■久野:きっとマオは寂しかったし、ずっと辛かったんだと思います。メイゴ(メイドゴーレム)に対しても、素直になれない部分がありましたし、「魔王」という肩書がある故に苦しんでいたんじゃないかなと。
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1553577624
続く)
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